ついにただいまインド。


おかげさまで

1年5ヶ月ぶりにインドに来ている。

 

ビザ申請に始まり、必要書類を準備したりするのに加えて

私はパッキングが大の苦手。

 

毎回、出発前夜は、

「私が寝落ちしたら出てきて、パッキングしてくれる小さい私」

を本気で妄想する。

 

本気だろうがなんだろうが

結局は大きい私が寝落ちしたらそれっきりなので

必死で自分にしかできないパズルを完成させる。

 

ただでさえ大仕事なのに

私は人一倍プレッシャーを感じてしまう。

 

その上一年半近く日本にいたので、

すっかり「旅人筋」が弱ってしまっていた。

最初にスーツケースを広げたとき

何を入れたらいいかわからなくて、

一瞬頭が真っ白になった。

 

そしていつもより多い、出入国に必要な書類。

PCR検査みたいな、出発前ギリギリまで待たないと

できないこともあって、余計緊張が高まる。

そのほか、出国前にやらなければいけないことは山ほどある。

 

が、今年の私は

苦手意識克服キャンペーン(中略)と称して

自分なりに努力してきた自負があるので

なんとか準備もパニクることなく終わらせた。

 

それでも準備途中で、なんでこんなにストレスを感じてまで

私はインドに行きたいのかしらと思うことも多々ある。

コロナで、旅のワクワクがストレスに置き換えられてる。

旅は、昔はもっとワクワクするものだった。

 

念入りな準備の甲斐あって

書類は完璧。荷物も許容重量ギリギリで

あっという間に出国手続きも終わる

 

ガラガラの飛行機に座って

じわじわと安堵感に満たされる。

いやいや待て、まだインドに入国したわけじゃないからね。

 

それでも一人でついにやにやしてしまう。

ああ、ついにもうすぐインドだ。

 

デリーに着いて、飛行機を下りた瞬間、

 

なんとなく埃っぽくて、

よく言われる、香辛料の匂いと言えなくもないような

「インドの空気の匂い」

がした。

 

快か不快かと言えば、決して快とは言えないんだけど

間違いなく懐かしい匂い。

すぐに慣れて何も感じなくなるけど

間違いなく慣れ親しんだ匂い。

 

ああ、ただいま

I love India.

 

しみじみ嬉しい。

 

念入りな準備の甲斐あって

なんの問題もなくインド入国。

 

入国審査は、10人くらいしかいない外国人に

カウンターが3つもあった。

「あごマスク」の入国審査官は、

写真と指紋を取る時以外はほとんど喋らず

あっという間に入国手続きは終わる。

 

日本は「ハイリスク国」ではないので

乗客のうち

任意に選ばれた2%がPCR検査ということだったが

私はそれには該当せず、

 

搭乗券に

「自己健康観察14日間」のスタンプが押される。

特に報告義務はない。

 

自己健康観察って、

コロナじゃなくたって、

通常モードでみんなやってるんじゃないのか。

 

とにかく、デリーで飛行機を降りてから

1時間後には

ジャイプール行きのタクシーに乗っていた。

 

このタクシーに乗るのが私の中でのゴールだったので

何回目かの「しみじみ嬉しい」をまた噛みしめる。

 

ああ、ただいま

I love India.

ストレスに負けずに準備したかいがあったよ。

やっぱりほんとに帰ってきたかった。

 

いつもの宿に着いて10日。

 

まあすぐに文句言い始めるだろう

埃っぽい空気もごみごみした道も

今はまだ全てがありがたい。

 

ありがたさを噛みしめすぎて

かなりゆっくりしてしまったけど

ぼちぼち仕事モード発動です。

 

インドの正月は、日本ほどの大イベントではないので

ジャイプール市内は、年越しのわさわさ感は全くなく、

外国人観光客がいないことを除いては

ほぼ通常モード。

 

マスクをしてない人も多く、

そこもほぼ通常モード。

 

ただ、政府からほぼ全く援助がなくロックダウンしていたので、

経済的な影響は

パッと見にはわからなくても計り知れないものがあるし

まだオンライン授業をしている学校もあるし

通常モードとは言い切れない。

でも久々に会う人たちはみんな元気で

私がインドに戻ってきたことを喜んでくれる。

 

今年もお世話になった人が
本当にたくさんいる。

近くからも遠くからも応援してくれる人のおかげで、

本当におかげさまで私がインドに戻れている。

みんなみんなありがとう。

私も誰かの幸せのためにできることをしたい。

 

私は元気です。

みんな元気かな。

日本には、来年の夏前に戻る予定です。

みんな元気でね。

ジャイプールの見どころ 風の宮殿。

 ニューゲート。ジャイプール旧市街にはこういうゲートがたくさんある。

野菜市場。サラダ用の野菜を買い込む。
サラダならなんとか宿の部屋でもできる。興奮して買いすぎた。

唯一 Happy New Year の看板があるレストラン。全く年の瀬の感じがない。

旧市街。電気で動く乗り合いリキシャーがここ数年増えた。

防寒着としておじさんのベストを着せられてる犬。

このヤギバージョンもよく見かける。