インドロックダウンから1年。Shanti Riot 2021 リアル出動。


ちょうど、去年の今日

全インドロックダウンが始まった。

私はインドのゴアにいた。

一切の外出が禁止されるお達しが前の日に出された。

バスも鉄道も全てが止まった。

 

3月22日の日曜日の朝

起きたら鳥の声しか聞こえなかった。

車もバイクも全く走っていない。

海沿いの観光地のゴアがこうなのはまだしもだけど

インド全土がこんな朝を迎えてると思うと奇妙な感じだった。

 

インドは日本の国土の9倍近くある。

一夜にして、巨大な国立公園ができたようなもんだ。

 

「1日だけ」のふれ込みで始まったロックダウンは

日曜の夕方には1週間にのび、

結局それから2ヶ月半続いた。

 

最初から1週間のロックダウンとか宣言しちゃったら

インド中、13億人が大パニックだ。

結局、延長されたロックダウンに、インド中大パニックだったけど

何しろ、すでに外出禁止になってる時点での大パニックなので

パニック度を抑えられる。思わずなるほどと思ったけど

 

インド政府、嘘のつき方のスケールがすごい。(全然褒めてません)

 

それから1年経過。東京で緊急事態宣言が終了したところだ。

 

人生、予測不可能だ。

 

と、世界中の人がしみじみ実感したこの1年。

やんなっちゃうのは、この実感をいやでも続けなきゃいけないことだ。

 

去年の7月末にインドから帰国して

年内にはインドかネパールどっちかには戻れるだろうと思いた。

 

寒くなるぞ寒くなるぞこれからもっともっと寒くなるぞと思っていたら

あっという間に桜が咲き始めた。

人生、予測不可能だ。

 

日本の冬にあたる、ゴアのシーズンの生活を愛しているけど、

年越しと桜の時だけ、一瞬どこでもドアが欲しいなあと毎年思う。

 

家のすぐそばの川の桜並木がライトアップされている。

思わず、夜、桜のために外に出た。

少なくとも、15年ぶりの桜だ。

具体的な桜の思い出が出てこない。

 

でも、心の奥に眠ってたほろ苦い部分にアクセスしたみたいだ。

 

何がほろ苦いんだろうね。

 

たぶん、「はかない」という言葉を知る前から

「はかなさ」は感じ取っていたんじゃないかと思う。

 

子どもの時の、言葉にならなかった、

「あっという間に消えてしまうだろうとても美しいもの」

に触れた切なさがよみがえってきたみたいだ。

 

あ、きっと「切ない」という言葉も当時は知らなかっただろうな。

 

あっという間に終わってしまう、日本の季節でいちばん好きな時期。

どこでもドアなかったけど、戻ってきちゃったよ。

 

Shanti Riot 2021 リアル出店始めます。

 

3月28日(日)

東京・大森 圓能寺

えんにち

10時から17時まで。

 

何曜日だろうと、28日は圓能寺の護摩焚きの日。

それに合わせて開催される「えんにち」

今年に入って初めての開催です。

今月は日曜日。15店舗が参加で、程よく賑わいそうです。

風通しのいいお寺で、縁起の良き日に春を愛でましょう。