もう散々の2020年夏だけど、東京オリンピックで熱中症で亡くなる人を防げた、という点だけはよかったんじゃないか。アサガオと打ち水では太刀打ちできないよ。
新コロナウィルスの前に熱中症で倒れそうですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。酷暑お見舞い申し上げます。
ゴアから東京までのドラマチックな旅を終えて日本生活も3週間目。羽田空港で抗原検査の後、結果は陰性でも2週間の自主隔離。かなり真面目に隔離期間を過ごしじっくりと、屋内でもやし状態になったところで、炎天下に自転車で外出してきた。
ここのところ秋になると個展を開催させていただいている東京・谷中のコーツトカフェまで打ち合わせに。
2週間の引きこもりの後のいきなりの燃え盛る暑さに、自転車でマスクは、いやこれはあまりに危険だろうとマスクを外す。
引きこもってなくたって危険だろうだって蜃気楼見えそうじゃない。見たことない街とかゆらゆら浮かび上がってきて迷宮に入りこんでしまいそうじゃないただでさえ方向音痴なのに。
しかしこの酷い暑さの中人がぽつりぽつりしか歩いていない道でみーんなマスクをつけている。
お互いの距離は十分とれるはずでもマスクはしっかり着けている。
帰国してから帰宅するまでの間に、すでにこの図にはびっくりしたけど改めてびっくりする。
強調したいんだけど、私、マスクなんてしたって意味ない、派では決してなくて飛沫感染の予防にある程度効果があることも顔を触ることによる感染を防ぐことも理解している。
だからって。どんな時でも常時着用しなくてもいいのではないか。だって今日は37度になるってよ、子どもも大人も全員顔が真っ赤だよそこの五人家族!危ない!
とか思って自転車をこいでいたら、逆方向から来た自転車のおじさんがすれ違いざまに
「ふざけるなっ!」
と吐き捨てるように言ってものすごい勢いで走りさっていった。
道の反対側だったので、おじさんとの距離はそこそこあったけどそれでもはっきり聞こえた。
脈絡なしにいきなりキツイ言葉を投げかけられると瞬時には、それが自分に向けられたものだとわからない。
多分60代後半、くらいかな。マスクチャリおじさんが風のように走りさった後、じわじわと文脈が理解できるまでしばらく時間がかかった。
なるほどね、これが、噂の自粛警察か!
私が日本に帰国する前から聞かされていてまるで、都市伝説を聞いているようだったけどこれだったのか。
帰国して初めて外出してものの30分もしないうちに遭遇してしまった。
私は全く傷ついてはいない。あの炎天下、空いてる道で、自転車でマスクをつけた方が良かったとも思わない。
顔も覚えていないもうおそらく2度と会わない他人にすれ違いざま、理不尽に怒鳴りつけられる、なんて事故で済ませられる。
それよりも、私みたいなケースの「ひどいバージョン」がたくさんあるんだろうなということが怖いと思う。
「大多数が自分と同じことを信じている」ことを信じて、同調圧力に安心感を覚えてる人がその「絶対的な正義」の名の下に他を罵倒する。そこには優越感からくる、一種の快楽が生まれるに違いない。
こうして同調圧力が強まると
マスクに本当に効果があるのかよりも、マスクを着けないことで他人の目にどう映るかの方を気にしてしまうんだなきっと。
繰り返すけどマスクなんてしないでいい!とか言ってないし、効果を否定してもいませんよ。人がいるとこではしますよ。
マスクは一例にすぎない。コロナ禍で、「自分で考える力」が失われてるような気がして怖いなと思うのだ。
10ヶ月ぶりに行ったコーツトカフェは懐かしい顔がいっぱいで離れつつもたくさん手を振る、みたいな、嬉しくももどかしくもある再会だった。
この10月は、今のところ1ヶ月丸々、延々コーツトカフェに入り浸り、Shanti Riot展を開催する予定。
新型コロナウィルスに関しては、お店ももちろん、消毒・手洗い敢行、入店人数制限、常時換気、などできる限りの予防対策をとっていて気をつけられるところは気をつけつつ営業時間も短くして、元気にがんばってるので
10月の状況は今からわからないけどその時になってじゃあいいかなと思っていただける方はくれぐれも、ご無理のない範囲でお越しください。とにかく私はいる予定です。
今年は、例年のように日本各地を巡業するのもままならず、今オンライン環境を整えようと四苦八苦中。
︎8月28日(金)
東京・大森の圓能寺(えんのうじ)で
月に一度の護摩焚きの日に縁日開催。Shanti Riotもお寺の境内でゆるりと出店させていただけることになりました。こぢんまりとしたイベントですこの時期です。ご無理のない範囲で、来られる方はお越しください。
︎9月5日(土)6日(日)は
伊豆・下田の魔法のスムージー屋さん
Happy Buddha に伺う予定です。
毎年、このタイミングで遠出して会いに来てくださる方々が心底ありがたいのだけど。この時期です。ご無理のない範囲で、来られる方はお越しください。
どのイベントもあまり積極的に来て来て言えないのが複雑だけど、それでもお会いできたら嬉しいです。とはいえこの時期です以下同文。早くみんなにさらっと会いたいね。
青いサファイアをアクセントにしたペンダント。